有料リンクでスパム認定されないための方法をグーグルが公開
2011年2月22日
本日グーグルがGoogleウェブマスター公式ブログにおいて、
有料リンクでスパム認定されないための方法を公開していました。
(Googleウェブマスター向け公式ブログ、2011-02-22)
ただし、今回の有料リンクの話題は、
有料リンク販売業者のリンクではなく、
ホームページ上の有料の宣伝・広告・バナーなどから受け取るリンクについてです。
結論を言えば、
要は、発リンク側のホームページが検索結果の順位に影響を及ぼさないリンク設定を行うというもの。
発リンクが評価されなくなる方法としてグーグルは、
rel="nofollow" 属性を <a> タグに追加する
という具体的な設定方法を紹介しています。
その他の設定方法については、グーグルウェブマスターセントラルの「有料リンク」の記事の中で取り上げています。
上のグーグルの2つ記事の中で気になった内容を
少し取り上げたいと思います。
有料リンクが原因でガイドライン違反となった場合の対処方法ですが、掲載順位の下落理由がリンクだと思われる場合、さらに新たなリンクを購入するような対策をするのではなく、原因と思われるリンクを全て外した上で サイトの再審査リクエスト をお送りください。
(「有料リンクでガイドライン違反にならないために」からの引用)
すべての有料リンクが Google のガイドラインに違反するわけではありません。リンクの売買も、検索結果の操作でなく宣伝を目的として行われる限り、ウェブ上での通常の経済活動となります。広告として購入したリンクでは、そのことを明示する必要があります。
(ウェブマスターセントラルの「有料リンク」からの引用)
文面通り受け取ると、グーグルは次のように言っていることになります。
有料の宣伝・広告のための発リンクには、
検索エンジンに評価されないような設定を施さなければならない。
有料の宣伝・広告には当然、バナーリンクも含まれます。
そうなると、有料の宣伝・広告のリンクは、
かなりの割合でグーグル検索のガイドライン違反(=スパム)に
当てはまってしまうのではないでしょうか。
有料の宣伝・広告のリンクまでスパムとなると、
売る側も買う側も、相当慎重になる必要があります。
有料バナー広告を買う側は、
リンクジュースの御利益(ごりやく)にあずかるのも大きな購入理由です。(※リンクジュースとは、リンクから得るプラスの評価のこと。)
ところが、グーグル様の言いつけが確かなら、
ヘタすると、リンクジュースをもらうどころか、
スパムペナルティさえもらいかねません。
しかも、有料の宣伝・広告を売る側のホームページが、
rel="nofollow" 属性を使用している場合ならいざ知らず、
robots.txt ファイルでリンクジュースを遮断している場合、
有料の宣伝・広告を買う側は、そのホームページがグーグルの言いつけを守っているかどうかの判断がつきにくくなります。
では、有料の宣伝・広告を売る側は、グーグルの言いつけの通り、
「弊社の広告リンクには rel="nofollow" 属性が付いており、
リンクはグーグル検索の評価対象とはなりません。」
とホームページに明記するでしょうか。
それも甚だ疑問です。
明記すれば、
リンクジュース欲しさに有料リンクバナーなどを購入する
お客様が少なくなってしまいますから。
有料の宣伝・広告のリンクについての
グーグルの見解(理念)は理解できますが、
現実にはグーグルの対応はまちまちな訳で、
すべての有料の宣伝・広告のリンクを取り締まっている訳ではありません。
そうなると不公平感の発生は回避できません。
もし有料の宣伝・広告のリンクについてグーグルがそこまで言うなら、
不公平にならないように、
グーグルはこれまで以上に徹底的に有料の宣伝・広告のリンクの
チェック(=取締り)をすべきでしょう。
ラベル: Google, ウェブ動向, 検索, 検索エンジン
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