見た目は同じ、でも中身は別物。ホームページは見えないところが大切
2010年11月21日
ホームページにあっては、見た目は同じなのに、中身(=ソースコード)は別物というケースが少なくありません。ソースコードによっては検索エンジンの検索対象にならないものもあります。
今回はそんな「見た目は同じ、でも中身は別物」となる
ホームページについて取り上げたいと思います。
そこで、問題を出したいと思います。
次の3つの見本の違いは何でしょう?
また3つの見本のうち、
どれが検索エンジン対策的に不利でしょうか?

見本の載ったページは、12月1日リニューアル・オープン予定の
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答えは、3つの見本とも見た目は同じです。
検索エンジン対策的に不利になるのは、【見本2】と【見本3】です。
厳密に言うと、画面上に見える【見本2】と【見本3】の文字は、検索エンジンの検索対象には全くなりません。もしホームページの本文が【見本2】と【見本3】の中身の文字だけだとしたら、そのホームページは検索結果には決して登場することはありません。
ホームページをブラウザー上で閲覧可能にしているHTMLファイルのソースコードを見れば、その理由が判ります。
【見本1のソースコード】

HTMLファイルのソースコード上に日本語の文字があります。最もオーソドックスなホームページの制作スタイルと言えます。3つの見本の中で、唯一検索対象となります。
【見本2のソースコード】

HTMLファイルのソースコード上に日本語の文字がありません。ホームページ上で見えている日本語の文字は JavaScript というスクリプト(プログラム)を使って別のファイルから書き出すことで表示しています。HTMLファイルのソースコード上にない文字は検索されません。
その他には API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース、Application Programming Interface)を使ったホームページへの文字の書き出しなどもありますが、こちらも検索対象とはなりません。
【見本3のソースコード】

HTMLファイルのソースコード上に日本語の文字がありません。ホームページ上で見えている日本語の文字は、インラインフレームという種類のタグを使って、別のHTMLファイルを呼び出して、表示させています。この場合も検索対象とはなりません。
ここで示した3つの見本の他にも、「Flash(=swf)ファイル」は検索にされにくく、「文字がアウトライン化された Flash(=swf)ファイル」では検索対象にすらなりません。一見文字に見える「文字を画像化したもの」も代替テキストをきちんと入力しない限り、検索対象とはなりません。
ホームページ制作者の多くは、検索エンジン対策の知識がないため、それほど気にせず検索対象とならなくなる(箇所を含む)ホームページ制作を行っています。
ホームページ制作に明るくない一般の方は、彼ら以上に意識することがないと思います。仕方ありません、ウェブのプロじゃないわけですから。上の3つの見本が同じに見えて当然です。違いが分かる一般の方はほとんど皆無に近いでしょう。
ですから是非ここでひとつだけ覚えておいてください。
ホームページ制作にあっては、見た目は同じでも、中身は全くの別物の作り方になっていることが多々あります。そして中身の作り方によっては、検索エンジンの検索対象とすらならいこともあります。
うっかりしてると、検索エンジン対策的に不利になるホームページになってしまいかねません。
ホームページを作る際は、きちんとしたウェブの知識(検索エンジンの知識も含みます)をもつホームページ制作会社に依頼しましょう。
ラベル: 検索エンジン
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