グーグル・ショッピング(サーチ)が開始されました〔2〕ショップオーナー編
2010年10月29日
最初に少しだけアメリカの Google Shopping Search(=Google Product Search)の説明をしておきます。
【米Google Product Search トップ画面】

Google Shopping Search(=Google Product Search)の前身は、
2002年に公開された商品検索に特化した米Google の検索サービス Froogle になるでしょうか。
2005年10月米Google は、無料で商品や求人情報を無償で登録(登録は自身で行うセルフ式)し、検索できるオンライン・データベース・サービス Google Base をスタートさせました。
その Google Base の一部と Froogle が融合し、
その後、2007年4月、 Froogle は「Google Product Search」に改名され、今回、日本では「グーグル・ショッピング(サーチ)」としてスタートしたわけですね。
(グーグル公式ブログ、2010-10-28)
ショップオーナーにとってのグーグル・ショッピング(サーチ)
グーグル・ショッピング(サーチ)は、
ネットショップオーナーが
無料かつ自由に自社の販売商品と価格などのデータを
Google Merchant Center と呼ばれるデータベースに登録(上限なし)することで、
グーグル・ショッピングの検索結果に表示されるようになるというもの。
多少の手間は掛かりますが、自社の商品を登録しない手はありません。
【グーグル・ショッピング(サーチ)トップ画面】

グーグル・ショッピングへの登録は、
グーグル・ショッピング画面かグーグル・ショッピング検索結果画面の下にある「ショップ向け情報」をクリックして進めます。
(要グーグル・アカウント)
その後、以下の項目に自社ショップの情報を入力することで、
商品の登録ができるようになります。
- ネットショップのウェブサイト情報
- 運営会社情報
- 顧客サービス情報(顧客サービスの問い合わせ用の連絡先情報)
実際の商品の登録方法については、いくつか方法があります。
以下のページで確認してください。
一般のオーナーは、データフィードとして登録することになります。
(機会があれば、また別の機会に詳しく取り上げたいと思います。)
▶「商品を登録するには」(グーグル・ショッピング)
なお、登録用のファイル形式のひとつで、専門的な知識を要する RSS 2.0 および Atom 1.0 の拡張バージョンのファイルの作成は、弊社デザインクロスでもおこなえます。ご相談ください。
商品を登録する際、必要な商品の元データは次の通りです。
必須属性(必須項目)
- id [id]
- 商品名 [title]
- 商品リンク [link]
- 価格 [price]
- 商品説明 [description]
- 状態 [condition]
推奨属性(推奨項目)
- GTIN [gtin]
- ブランド [brand]
- 製品番号 [mpn]
- 商品画像リンク [image_link]
- 商品カテゴリ [product_type]
- 在庫状況 [availability]
- 在庫数 [quantity]
- 送料 [shipping]
- 税金 [tax]
- 仕様 [feature]
- オンライン限定 [online_only]
- 製造者 [manufacturer]
- 有効期限 [expiration_date]
- 搬送重量 [shipping_weight]
- ジャンル [genre]
- 目玉商品 [featured_product]
- 色 [color]
- サイズ [size]
- 製造年 [year]
- 著者 [author]
- 版 [edition]
グーグル側が指摘するように、
推奨される属性を可能な限り商品情報に含めることをお勧めします。
より詳細な情報を含めるほど、
検索ユーザー(=お客様)の検索キーワードでの検索結果に
商品が表示される可能性が高くなるからです。
その他、グーグル・ショッピングに関する情報全般は
次のグーグルのヘルプページから入手可能です。
最後に、グーグル・ショッピング(サーチ)の検索結果で
上位表示を目指すために参考となる記事(「Google Product Searchで上位にランクインする方法と重要なレビューサイト」2009-05-07)からポイントになる箇所を引用し紹介します。
(元記事は英語で、米Google Product Search に対する見解)
(一部加筆、本文中の太字は長谷川による)
Google Product Searchの順位を決定する主な要因以下に、Google Product Search 順位を決定する主要な要因をリストアップしてみよう。ただし、順不同だ。僕はまだ、要因の重要度を比較して判断できるほど十分に調査できていないんだ。◎商品名(title要素)title要素にキーフレーズを戦略的に配置するのは、通常のSEO戦略でも効果的だけれど、Products Searchでも上位獲得に役立つ。◎価格製品を競争相手より安く売っているなら、高く売っているところよりも上位を獲得できるチャンスは増える。なんたって資本主義だからね。◎説明文重要なのは、キーワードをふんだんに入れ、綿密に考え抜いた説明文だ。僕の見る限り、グーグルは、登録したURLをクロールして順位の決定に用いる要因を手に入れるのではなく、データ登録した情報すべてを使っている。だから、title要素(=商品名)には入れられなかったロングテールのフレーズを説明文に入れておけば、上位獲得に役立てられるんだ。◎データスタッフィング(データの詰め込み)データスタッフィングとは、つまり新しい形のキーワードスタッフィングだ。データスタッフィングとはどういう意味だろうか? Google Baseでは、自分の好きなデータ項目を追加して自由にデータ登録ができる。必要最低限の必須項目以外は任意の入力項目だが、僕の経験では、データ項目を増やすほど、いろいろなクエリで高い順位を獲得できるようだ。◎データの新鮮さこれは実際のところ、より上位にランクインするためにグーグルが推奨している順位決定要因なんだから、これを挙げないとしたら僕の怠慢ということになってしまうよ!!フィードを手動でできるだけ頻繁に更新したりスケジューラを設定して更新することで、フィードを頻繁にクロールしてもらって、データの新鮮さを確保できれば、順位を上げるためにも良いし、データの正確さも保たれる。Google Profuct Searchでは君のページ自体はクロールしてくれないんだから、最新の説明文、価格、製品名など、フィードの情報が確実に最新の状態にあることは重要なんだ。◎好意的なレビューここまでにPageRank(あるいはmozRank[mR])が出てきていないことに気づいたかい? これは、従来のSEO的な意味で信用度の高いドメイン名を持つことがどのぐらい重要なのか、確信が持てないからなんだ。おそらく、リンクで表されるドメイン名の信頼ではなく、本来の意味で信頼されるドメイン名を持つことの方がもっと重要なんだと思う。では、それをグーグルはどうやって測定するのだろうか? レビューを利用しているんだ。サイトに好意的なレビューは、グーグルのローカル検索で大きな助けになるが、同じ原則がGoogle Baseでも通用する。
商品情報を変更するたびに 1 日 に 1 回まで Google にデータ フィードを送信することをおすすめします。ただし、少なくとも月に 1 回は新しいフィードをアップロードするようにしてください。
また、商品のデータフィードをグーグル・ショッピング(=Google Merchant Center)にアップロードすると、
商品は大抵24時間以内にグーグル・ショッピングで表示されるようになるということです。
このスピードもショップオーナー側にとってはありがたいですね。
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