「CNET Japan」が全面リニューアル。リニューアルが常に成功するとは限りません

2010年6月2日

2日前の5月31日に、IT関連ニュースサイト「CNET Japan」が全面リニューアルされていました。

長年ウェブの仕事に関わり、様々なサイトのリニューアルをみてきましたが、いちユーザー(=閲覧者)として、これほどリニューアルされて戸惑ったことはありません。

真っ先に惑うのは、ナビゲーションの階層と名称の変更です!
どこに行ったらこれまで毎日ゲットしていた情報を得られるのか、
全く判らなくなってしまいました。

リニューアル前の「CNET Japan」
以前のCNET Japan

リニューアル前の「CNET Japan」、確かにナビゲーションバー(青色で囲まれたボタン)の項目数は多いですが、直感的に判ります。最大でもナビ用ボタンは8つ以内にが望ましい。


リニューアル後の「CNET Japan」
リニューアルしたCNET Japan

ナビゲーション自体(オレンジ色の箇所)が階層化されているのは許せるにしても、項目名を直感的に理解することができない。更に下にある「クローズアップ」ボタンが、利用者を混乱させます。これだけ紛らわしい場合、最低限「パンくずリスト」は作るべきでしょう。


更に悪いことに、自分が最も嫌う表示方法、記事を細切れにして、
PV(ページビュー数)を稼ぐという姑息な手法をリニューアルで取り入れています。

「続きを読む」前
「続きを読む」前
        ▼
「続きを読む」をクリック後の全文
「続きを読む」後の全文

記事がたったの5行しかないのに、わざわざ2行表示し、「続きを読む」をクリックさせようとする姑息な手法=レイアウト。


ひと言でいえば、ユーザーのことを全く考えていないリニューアルです。
くどいようですが、大手企業がここまで改悪するリニューアルは、
久々にお目にかかります。


4年ぶりとなる今回の「CNET Japan」の御粗末なリニューアルには、
なるほどと思わせる原因があります。

昨年初秋に朝日新聞社が、米メディア大手CBSのウェブ事業部門である「CNET Japan」を買収したのだ。

新聞社の姑息なホームページ設計(ページを細切れにしてPVを稼ぐ)は有名な話で、新聞社が運営するサイトの十八番です。

案の定、今回のリニューアルを紹介する朝日新聞社の子会社(=朝日インタラクティブ株式会社)のプレスリリースでは、

月間20,854,132PV、3,261,478UU<2010年4月>

と、PV数を真っ先に取り上げています。
(PV=ページビュー数、UU=ユニークユーザー数)

正直、読みにくいったらありゃしません!
いい加減、やめていただきたいものです。

そんなことをしないで、
サイト閲覧者に読みやすいサイトを作り、
評判や評価を上げ、閲覧者数を増やすことで、
正々堂々とPV数を上げたほうがずっといいと思いますよ。


なお、
新聞社が得意とするアクセス数水増しについては、
ページビュー数(PV数)」でも取り上げていますので、
よろしければお読みください。


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