山形県のローカルテレビの番組で先日、
山形県が米粉情報ポータルサイトをオープンさせたことを案内していました。テレビでそのホームページ画面を目にした時点で、「おや?」っと思いましたが、実際にサイトに訪問してみると「やっぱり」でした。
あまりのレベルの低さにガッカリしますね。
本気で米粉を売り出す気があるのでしょうか?
このホームページを覧ていてすごく感じるのは、
「米粉のページ、取り敢えず作っておきゃいいでしょう」
みなたいな感じでしょうか。
残念ながら、
「皆さんに覧て欲しい、覧て米粉の良さを知ってもらいたい!」
という熱意のもとで制作しているとはとても感じられません。
問題点を挙げてみましょう。
先ず、このページのタイトルが「やまがた米粉情報ポータルサイト」という時点で誤りです。
「やまがた米粉情報ポータルサイト」
http://www.pref.yamagata.jp/business/farm/6140030ykomeko.html
ポータルサイトを名乗るためには、それはトップページから展開されていなければなりません。独自ドメインでもなければ、トップページでもない、山形県のホームページの深い階層にある一フォルダをポータルと命名するのは奇怪な話です。
常識からすれば、山形県ポータルサイトの「米粉情報ページ」とすべきです。
独自ドメインで運営する予算がなかったのか、それともウェブに疎い担当者が制作したのか分かりませんが、早いところ改善すべきです。
このままだとバカ丸出し状態と指摘されてもおかしくありません。
米粉の宣伝どころか、マイナスイメージにも繋がりかねませんから。

次に、とにかく見づらくて、読みづら過ぎます。まるで素人丸出しです。しかも項目の見出しをクリックすると、別のウェブサイトへジャンプ。あり得ないナビゲーションと構成と不親切さです。(右画像)
もう一点だけ指摘しておきましょう。
ホームページの最初に米粉の利点を列挙しているにも拘わらず、その利点を掘り下げる単独ページが全くありません。情報を提供するのに必要な最低限の原則さえ守られていないと言うべきですね。
ここまでお粗末なホームページは今日日あまりお目に掛かることはなくなりました。しかもわざわざ大々的なプレスリリース。久々にこのようなホームページを拝見し、辛口のコメントになりました。
しかしながら、少なくとも県内の商売・売上に関わってくるウェブコンテンツです。プロの力をかりてきちんと情報発信し販促したほうが後々成果に繋がります。それに何よりも、よさの伝わらないホームページや汚いホームページはそれを覧ていただくお客様に対して失礼な話です。
山形県人としても恥ずべき話です。
宣伝の仕方や宣伝の中身がお粗末だと、その商品や製品を作っている人のやる気をも喪失させかねません。
反対に、見やすくてきちんとしたホームページなら、覧ていて気持ちいいし、嬉しい気持ちにもなります。そして何より、これ(=このホームページ)だったら成果が上がるだろうなって期待がもてれば、それに関わる人(この場合米粉生産者)だって、より一層がんばろうという気持ちが起こるはずです。
宣伝や広告の意義はその点でも、大きいものです。
最後にひとつ記事をご紹介します。
その中に次のような記述がありました。もっともな話だと思います。
- だれでも歌を歌えますが、プロのシンガーは聴く人の心を動かします。
- だれでも料理を作れますが、料理のプロは、いつでもどんな材料でも、食べる人にとって魅力的な料理を仕上げます。
- だれでも絵は描けますが、デザイナーによる「デザイン」は「絵」とは次元が違う役割や効果を発揮します。
- だれでも広告文は作れますが、コピーライティングの専門家ははるかに効果的な見出しを作れます。
- だれでも文章を書けますが、「編集」の専門家の手を経た文章はメッセージの伝達力や魅力が大きく変わります。
もっとも、この話は自分にとっても耳の痛い話ではありますが . . .
ラベル: ウェブ動向, マーケット