トップレベルドメイン名(TLD)の販売・自由化(楽天市場は .rakuten を申請するだろうか?)

2009年12月4日

先日TBSの「ざっくりマンデー」をチェックしていたところ、
ドメイン名の運営・管理者の話題を扱っていた。

世界中のドメイン名を管理する、言わば総元締めは ICANN(アイキャン = Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)と呼ばれるアメリカ・カリフォルニア州にある民間の非営利団体であり、現在約1億8000万個もあるドメイン名を管理しているとのこと。

ただ実際に ICANN で行っているのは、トップレベルドメイン名(TLD)で、それより下位になる国別ドメインなどは各国の下部組織に管理は任されています。

ところで、そのトップレベルドメイン名(.com .net .infoなどがトップレベルドメインとして現在使われています)が、来年2010年から「新ドメイン」という制度がスタートすることで、お金を払えば自由に作れるようになります。

年間の申請費と維持費は次の通り。

  最初の年 5,000万円
  翌年以降 2,000万円

これって高額のような気もしますが、例えば利用者ひとりあたりが年2,000円(初年度は5,000円)のドメイン利用料を払うとすると、10,000人集まれば充分ということになります。


こうなると、ショップ数約2万店を抱える楽天市場がトップレベルドメイン名として .rakuten (略して .rkt ?)を申請・獲得するかがとても気になってきます。

楽天市場に留まりません。インターネットサービスを提供し、多くの会員やお客様を抱えている大企業、とりわけプロバイダー(ISP=インターネット・サービス・プロバイダー)には大きく関わってくる事柄です。


それと同時に、検索エンジンのグーグルやヤフーが、その自由化されて新設されたトップレベルドメイン名を、検索の際にどう扱うのかも非常に気になります。

現在、インターネットの検索結果には同一ドメイン名は2つまでしか載せないというのが検索(=検索エンジン)における大原則(=ルール)となっています。

すなわち、例えば、同一商品を扱っている別々のお店が3つ楽天市場にあったとします。それを仮に、shop01、shop02、shop03とし、次のホームページアドレスで運営しているとしましょう。

  http://www.rakuten.co.jp/shop01/index.html
  http://www.rakuten.co.jp/shop02/index.html
  http://www.rakuten.co.jp/shop03/index.html

ここで、同一商品名で検索したとすると、その検索結果には、3つのショップではなく、上位2つのショップまでしか現れません。太字の部分の www.rakuten.co.jp がドメイン名に当たります。3つとも同一ドメインです。これが現時点での検索エンジンの動向です。
(実は、古参のeコマース企業やプロバイダーは、ドメイン戦略や検索エンジン対策を意識することなくスタートしているので、後になって非常に苦心していて、それが現在まで続いています。簡単には変更できない事情もあるため。)


ところで、もし楽天市場がトップレベルドメイン名として .rakuten を獲得したらどうなるでしょうか? おそらく3つのショップのホームページアドレスは次のようになるでしょう。

  http://www.shop01.rakuten/index.html
  http://www.shop02.rakuten/index.html
  http://www.shop03.rakuten/index.html

この場合、3つのショップともドメイン名は異なりますから、同一商品名で検索したとすると、その検索結果に、3つのショップ全てが現れるようになります。

楽天市場が現在のドメインから新ドメイン .rakuten へ全てアドレス変更したとすると、現時点での検索エンジンのルールに従えば、理論上、同一商品を扱う楽天市場のショップの全てが検索結果に現れるようになります。場合によっては、検索結果上位50位ぐらいまでを全て楽天市場のショップが独占することにもなりかねません。
(一見するとサブドメインと似てなくもありませんが、検索エンジンによるサブドメインの扱いについては、実は今のところ明確な定説はない。)

そうなると、現在の検索エンジン対策は根底から覆ってしまいます。自由化されたトップレベルドメイン名をグーグルやヤフーといった検索エンジンがどう処理するかには甚大な注意が必要です。


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