ここ数日グーグルで検索すると、検索窓(=検索ボックス)や検索するために入力した文字がやたらと大きく表示されるようになりました。皆さんはお気づきでしたか?
最初はバグか悪い冗談かと思いましたが、どうやら本国アメリカはもちろん、日本語版グーグルにおいても2009年9月9日より検索ボックスが約2倍に拡大されたとのことです。
2倍ということは、文字は約1.4倍大きくなったことになります。
(1.4×1.4=1.96で約2倍)
どうして最初、悪い冗談かと思ったかと言いますと、実はグーグルはデザインについてもかなりウルサイ企業ということを聞いていたからです。
Googleでは2種類の青色のいずれかで決めかねたら41の中間色をテストして最もパフォーマンスのよいものを選ぶというのは事実なのだ。先日、境界線の幅を3ピクセル、4ピクセル、5ピクセルのいずれにするかが問題になったとき、自分の意見を証明するよう求められた。
さすがはグーグルさんです。やることが細かいです。(が、案外自分も似たようなことをしているような気もします。サイト作りで、ヘッダーのデザインだけでも50〜100種類ぐらい考えるのは結構ざらにありますから。)
いずれにせよ、文字表示が大きくなるのは、見やすくて結構なことです。仕事中こっそり私用で検索というのはできにくくなりそうですが...
画像上、旧グーグルの画面。画像下、新グーグルの画面。
(Mac版 Safari 4、53.4%に縮小表示しています。)
さて、ここまで読んでいただいた方には、最後にちょっぴりオモシロ情報を。
Apple(アップル)社の提供するブラウザー・アプリケーション(無料)に Safari(サファリ) がありますが、このブラウザー、初期設定でグーグルの検索窓が埋め込まれています。
実はこれ、このグーグル検索窓を設置することで、アップル社はグーグルから年間、推定2,000万ドル〜3,000万ドル(約2億円〜3億円)の広告収入を得ているとのことです。
(2007年7月13日付 TBS Podcast 「Apple Tips」より)
Windows OS のブラウザーにおいても Yahoo! と Google のし烈な検索ボックス競争が行われているのは周知のことですが、正に検索エンジン側はお金を払ってでも、自社の検索窓を利用してもらいたいという訳なんですね。
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